ごはんって大事
食べ物の記事で写真がゼロってどういうこと
今日は朝からアルバイトに行かなきゃならなかったのですが、微妙に時間が余ってしまいました。まぁ、そうなることを見越して朝ごはんを家では食べずにいましたのでさくっと適当なカフェで買って食べようかとふらふらしていたら、駅の片隅にひっそりとあるお店がありました。それは喫茶店という呼び方の方が適切だろうと感じさせる程落ち着いた雰囲気で、「アルバイトやだー働きたくないーお金ほしいー」なんて荒んだ心でいた私は吸い込まれるように扉を開けていました。
朝早いこともあってか、店には若い男の店員2人、水を貰おうとコップを差し出すおばあちゃん、新聞片手にスマホをいじるおじいちゃんの4人だけでスーツを着て明らかに疲れた顔を化粧で誤魔化してる私はとても場違いに思えました。おうちかえりたい。
そんな私を1人の店員が窓際の席まで誘導してくださり、モーニングメニューの書かれたシートとお水を持って来てくれました。エッグトーストとホットレモンティーを頼むときには再びおばあちゃんがお水を貰っていました。
普段ならここでスマホをいじるなり音楽を聴くなりするのですが、眠気に襲われそのままうとうとしていました。うるさすぎないBGMがどんどん私を深い眠りに引き込もうとするとき、テーブルで小さな音がしました。
「おまたせしました。Aセットです」
4枚切りのパンを縦半分に切った上にケチャップ、薄切りゆで卵、スライスチーズをのせて焼かれたそれはなんだかものすごく美味しそうに見えました。いやもう実際美味しいんですけど、なんというかこう見た目から美味しいぞ！っていうのが伝わってきてすごく幸せな朝食でした。
噛まれたてのゾンビから人間に戻ることができたあのエッグトースト。またゾンビになりかけたら食べたいものです。
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